《MUMEI》 「──‥疲れた‥」 子ども達に風船を渡しては‥花禀様と神山さんを追いかけて‥。 もう夕方か──‥。 「ねぇ神山──」 「何でしょう?」 「あれ乗らないっ?」 お2人が向かったのは──観覧車。 ‥観覧車‥? 「‥!!」 キグルミのままじゃ乗れない‥。 「──済みませんっ、これお貸し下さってありがとうございましたっ」 慌ててキグルミを返して、観覧車に飛び乗った。 「はぁ‥」 で‥どうすればいいんだ‥? もうこれでお帰りになられるよな、たぶん‥。 なら‥花禀様がお邸に着かれるより先に帰らなくては‥。 前へ |次へ |
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