《MUMEI》 「あっι」 「う…梅子ちゃん、待ってι梅子ちゃ〜んι」 はるちゃんも居るし、その騒動を聞きつけた女子校のみんなが窓から中庭を覗いていたから、梅子ちゃんは多分恥ずかしがって逃げたんだと思う。 日本の子は恥ずかしがり屋だからね。 びっくりしてたはるちゃんの代わりに、俺が急いで追いかけた。 意外と早いその足に驚きながらも梅子ちゃんがこっちを振り返った瞬間に逃がすか!と思って飛びついた。 「きゃっ///」 「つーかまえたぁッ///」 そう言って梅子ちゃんちゃんの腕を掴んだ瞬間、二人してバランスを崩し芝生の上に倒れ込んでしまった。 ドサッ!! 「いたっ///」 「やった!はるちゃん捕まえたよッ///」 「か…かなた!……お前はぁ///」 何だかはるちゃんが顔を真っ赤にしてこっちを見て慌てながら怒ってるし、武は大喜びしてるし、友達は何か言ってるし…。 何だろうと思って見てみると、俺も梅子ちゃんもパンツ丸出しでその場に寝ころがっていた。 「うっ…うぅぅι///」 「ご…ごめんね…そんなつもりじゃι」 はるちゃんに向かっておもいっきりパンツ丸出しにしちゃった恥ずかしさで顔を真っ赤にさせたかと思ったら、やっぱり泣き出してしまっていた。 「すまない、弟がバカで…」 駆け寄ってきたはるちゃんが僕をバカ扱いするような言い方をしてるけど…まぁいいや、今回ははるちゃんに花を持たせてあげよう…。 「うぅん…私…はるか君が来てくれるなんて……///」 梅子ちゃんははるちゃんが目の前に現れた事と、さっきはるちゃんの前でパンツ丸見えになっちゃった事で気が動転して、ずっと泣きじゃくっていた。 「あ…あの…///」 はるちゃんも仲良く気が動転しているのか、梅子ちゃんの前でガチガチに緊張しちゃっている。 『はるちゃん、言っちゃいなよっ』 小声ではるちゃんに告白するように言うと、ドンッと背中を押した。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |