《MUMEI》

‥僕がしっかりしなくては‥。





扉が開かないのはきっと‥何か理由が‥。





「花禀様っ‥?」

「‥何でこんなに寒いのよここ‥‥‥」

「‥‥‥っ」





早く扉を‥。





「‥ぁ」






そうだ‥。





「‥?」

「あったかいですよ、これ──」

「ちょっ‥何で私が猫耳付けなきゃならないのよッ」

「扉が開くまでで結構です‥付けていて下さい。‥それから‥」

「‥何よ‥ってちょっと‥! それ尻尾じゃないっ‥何で切るのよッ‥ていうかサバイバルナイフなんか持ってたの‥!?」

「はい、万一の事があった時に、とご主人様から‥」

「‥せっかく縫い付けたのに」

「済みません‥。ですが‥マフラーの代わりにと‥」

「〜〜〜〜〜ッ‥」

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