《MUMEI》

‥猫じゃないのに‥。




なのに‥どうしてお座りなんかしてしまうんだろう‥。





「もういいわよ、動いて」

「ハイ‥」





さて‥火種に出来そうな物は‥。




「‥‥‥ん‥」





この棚‥箱がしまってある。





「よっ‥‥‥、!?」





箱ごと‥ひっくり返った。





「‥何っ!? あんたまた‥」

「済みません‥大丈夫です、ご心配なく‥」

「‥何よその箱‥」

「開けてみますね──」

「‥どうせロクな物入ってなさそうな感じだけど」

「──ぁ!」

「何よっ‥」

「キャンドル──」

「キャンドル‥? これパーティーで使った余りじゃない。何でこんなとこに──」

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