《MUMEI》 「‥ぁ、ええと‥‥‥」 そうだ‥‥‥あのイブの夜──‥。 後片付けの後‥余ったキャンドルを別の場所に片付けるつもりで‥朝食の材料の在庫を確かめようとここに立ち寄った時に‥。 「ま、取りあえずいい物見つかったわね‥。──でも」 「?」 「マッチがないとどうしようもないじゃない‥?」 「ぁ‥‥‥」 ‥そうだった‥。 「──‥にしても全然復旧しないわね‥」 「‥こんな大停電、今までありませんでしたし‥」 「はー‥お腹空いた」 「果物なら‥」 「──ほら」 「ゎ‥」 林檎‥? 前へ |次へ |
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