《MUMEI》

「食べたらちょっとはマシになるんじゃない?」

「いえ、僕は大丈‥」

「いいから食べなさい」

「ハイ‥」





強制的に林檎を囓るはめになった‥。





「キャンドルがあったなら──マッチもありそうよね‥」

「───────」

「‥何見てんの‥?」

「ぁ‥‥‥その‥」

「‥その?」

「お似合いですね──」

「‥!!」





ボッ‥と花禀様の顔が赤くなった。





「なッ‥な‥な‥何言ってんのよ!?」

「本当です、とても──」

「ぅ‥うるさいっ」

「済みません‥」





でも──お世辞じゃないですよ?

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