《MUMEI》

‥気まずい状況再び‥。





‥怖いくらいの沈黙。





‥今にも消え入りそうな‥キャンドルの灯。





‥近いのに‥遠い存在。





「──────‥」





‥何て無力なんだろう。





花禀様の笑顔を‥守る事すら出来ない。





神山さんなら‥もうとっくにここから脱出出来ているはずだ。





花禀様と一緒に‥。




『神山が私の執事だったら良かったのに』





また‥聞こえてきた。





「っ‥‥‥」





‥泣くな。





‥僕が泣いてどうするんだ。

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