《MUMEI》 「──僕、いじめられっ子だったんです」 「ふぅん──」 「女みたいだ、って‥いつも言われてました」 「やだったの?」 「‥だって‥」 「私はいいと思うけど」 「‥‥‥そんな事ないですよ」 からかわれるばかりでしたし‥。 「それで? ガツーンと言ってやったりしたの?」 「‥‥‥1度‥だけ‥」 その日も‥僕は色々と言われていた。 『お前ほんとは女なんじゃねーの?』 『‥‥‥じゃない』 『あ?』 『僕は女じゃない!』 そう言って、僕は教室を飛び出した。 そのまま‥学校を抜け出して‥‥‥夕方になるまで公園にいた。 前へ |次へ |
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