《MUMEI》

「──僕、いじめられっ子だったんです」

「ふぅん──」

「女みたいだ、って‥いつも言われてました」

「やだったの?」

「‥だって‥」

「私はいいと思うけど」

「‥‥‥そんな事ないですよ」





からかわれるばかりでしたし‥。





「それで? ガツーンと言ってやったりしたの?」

「‥‥‥1度‥だけ‥」





その日も‥僕は色々と言われていた。





『お前ほんとは女なんじゃねーの?』

『‥‥‥じゃない』

『あ?』

『僕は女じゃない!』





そう言って、僕は教室を飛び出した。





そのまま‥学校を抜け出して‥‥‥夕方になるまで公園にいた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫