《MUMEI》

この扉‥‥‥木製とはいえ‥かなり丈夫だ。





ワインセラーの方が壊れてしまうかも知れない‥。





「──っ?」

「‥見てるだけじゃつまんないから」

「ぇ」

「──あんた1人じゃ一生かかりそうなんだもの」

「───────」

「ほら‥いくわよ? ──せーのッ」





ドンッ! と‥さっきまでよりも強い音。





「ほらっ、もう1回」





花禀様が‥手伝って下さっている。





「ボケッとしないっ。あんたもちゃんとやってよ」

「‥はいっ」





また、光を見た気がした。

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