《MUMEI》

「‥‥‥何時?」

「11時丁度です」

「──────‥」

「お疲れですか‥?」

「疲れたわよ‥気持ち的にかなり」

「済みません‥」





結局僕は‥自分の力ではどうする事も出来なかった。





脱出出来たのは‥花禀様が手伝って下さったから。





「‥‥‥ねぇ」

「はいっ」

「‥‥‥ありがと」

「──ぇ」

「ま、あんたにしちゃよくやったんじゃない? 際どかったけど」





花禀様──笑顔だ。





「‥いつまでボケッとしてんの?」

「──ぁ‥済みま‥、?」

「ついたっ!」

「───────」





電気が‥ついた。






「──良かった──」

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