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《MUMEI》 １階に上がって来た。 「──お嬢様！ 篠河君も無事！？」 「はい、大丈夫です。森下さんは‥」 「私も大丈夫よ──ご主人様と奥様も」 「───────」 その言葉を聞いた途端、力が抜けて‥僕はその場にへたり込んでしまった。 「ちょっ‥どうしたのよ」 「済みません‥力抜けて‥」 「もぉッ‥しっかりしなさいよ」 「──お嬢様は──どちらにいらしたんですか？」 「食料庫。こいつと一緒に閉じ込められてたの」 「ぇ‥ずっとですか‥？」 「そうよ──もう大変だったんだから」 前へ |次へ |
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