《MUMEI》

──真夜中。





目が‥覚めてしまった。





「──2時か‥」





‥?





リビングの方から‥物音がした。





気になって、近付いてみたら。





‥キッチンに、誰かがいる。





「‥‥‥‥‥‥‥」





泥棒ッ‥?





ぃゃ、戸締まりはちゃんとしたはず‥。





「誰かいるんですかっ‥?」

「きゃッ」

「ぇ‥花禀様っ──」

「何よビックリしたぁ‥」

「あの──何をされて‥?」

「‥小腹空いたの」

「宜しかったら、何か──」

「いいわよ別に‥」

「そうご遠慮なさらなくても──」

「‥してないわよ」

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