《MUMEI》 デアイ今‥私の目の前には 妖精がいる。 本物の妖精。 でも‥ 何で‥? 「羽音、ボクと暮らさない?」 「え‥?」 「ボクは何でも出来るんだ。魔法も使えたりするよ♪」 「ほんと‥?」 「ほんとほんと♪試してみる?」 「試す‥って?」 「例えば───そだ、あの花瓶を消すとか」 「え、ちょっと待って、───!」 花瓶は ほんとに消えていた。 「凄い‥」 「ね?」 「ラロはマホウの国から来たの?」 「うん。ボクはその国の王子なんだ♪」 「お‥王子‥!?」 「うん、でも逃げ出して来ちゃった♪」 「逃げ出した‥?」 何でだろ‥。 「ねぇ、ラロは何で逃げ出したの‥?」 「知りたい?」 「うん」 「じゃあ教えてあげる♪」 そう言って ラロは 私の肩に座った。 これが 私と 妖精王子とのデアイだった。 前へ |次へ |
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