《MUMEI》

花禀様のお部屋の掃除を終えて、次に向かったのは書斎。





読書好きな奥様が、よくお使いになられている。





部屋中に本棚並んでいて、まるで図書館。





「よしっ‥」





一番端の本棚から、順番にハタキをかけていく。





半分位済ませた頃、片付け場所に困って持って来てしまった花禀様の日記をまた開いてしまった。





【5月26日 どしゃぶり】

【ごごからどしゃぶりになって、かいものにいってたささがわが、ずぶぬれでかえってきてビックリした。カゼひかないといいけど‥。】





読みながら、嬉しくて笑ってしまった。

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