《MUMEI》

大掃除が終わったのは‥晩餐ギリギリ。





大急ぎでデザートの用意をした。





「お疲れ様、篠河君」

「ぁ‥森下さんもお疲れ様でした──」

「ふー‥今年も今日で終わりね」

「明日は──初詣行くんでしたよね」

「ええ。──ぁ、そういえばお嬢様──また何か衣装お作りになってたみたいだけど‥」





その言葉に‥僕は固まった。





‥まさか‥またイブの時のように衣装を着せられるんだろうか‥。





「あら‥大丈夫‥?」

「‥‥‥ハイ‥」





何だろう‥また嫌な予感がしてきた‥。

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