《MUMEI》

どのくらい走り続けただろう…



東名高速を囲む景色は、徐々に大都市の姿へと変貌していった…。




J社長「私は……もうすぐ80になるんだ。」



ジャムおじさんは、唐突に沈黙を打ち破り、不自然な話題を切り出した。



運転手「…それはそれは…………


…おめでとうございます。」



カツ丼マンは、自らが不幸の最中にありながらも、祝いの言葉を贈った。



ジャムおじさんは、そんな事など忘れたかのように、とうとうと語り続ける…。



J社長「早くに妻を亡くし、幾歳も重ねた…。


結局この歳になるまで後妻を召とることは無かったが…


それでも、これほどの財を築くことができた…。


…充実した人生だったと思っとるよ…。」

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