《MUMEI》
オトギ
あのコビトは

帰ったみたいだった。

ビックリしたけど‥

でも‥

オトギ話みたいだったな‥。

妖精に‥

コビト‥。

「‥?」

何だろ‥

音がする‥。

「ぁ」

私は

オルゴールの蓋を開けた。

「ぷはぁっ‥」

ラロが

やっとの事で

息を吐いた。

「ご‥ごめん、だいじょぶ‥?」

私が手を差し出すと

ラロは

ちょこんと

乗っかった。

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