《MUMEI》

「あの‥‥‥何故神山さんをお誘いにならなかったんですか‥?」

「神山忙しいから代わりに仕方なくあんたに見てもらおうと思っただけよ」

「‥なるほど‥」





納得です‥。





「どれがいいかなぁ」





色んなドレスを体の前に当てて見ながら、時々鏡越しに僕に視線を向けてこられる。





その度に僕はドキッとして‥‥‥思わず目を逸してしまう。





心臓が‥大袈裟に跳ねる。





「──────‥」





もうすぐ花禀様は‥離れて行かれてしまう。





‥僕の側から‥。

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