《MUMEI》

「‥どうでもいいでしょ」

「───────」

「‥勝手に解いちゃ駄目だからね」

「ぇ」

「‥仕事終わったらいいけど」

「ハイ‥」





と‥いう事はつまり‥‥‥今日はこのまま仕事を‥する訳ですよね‥。





‥でも‥。





まだ椅子から立ち上がれないんですが‥。





「──あの、花禀様‥」

「?」

「‥仕事‥」

「もうちょっと位いなさいよ。‥もう‥今日しかないんだから」

「ぇ‥」





何故そんな顔をなさるんですか‥?





明日は結婚式じゃないですか──。





好きな人と‥結婚されるんじゃないですか‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫