《MUMEI》

何とか無事、教会に着いた。





花禀様はすぐ、お召し替えの為控え室に。





僕は来賓の方々を席にご案内するのに大わらわだった。





「ふぅっ‥」





花禀様──素敵だろうな。





って‥‥‥これでいいのか‥?





神山さんに‥花禀様を取られてしまっていいのか‥?





「──篠河君、花禀が呼んでいるよ」

「っ、花禀様が‥?」





何のご用だろう‥‥‥。





何故か、心臓がドキドキし始める。





花禀様が、僕を呼んで下さった──それが、物凄く嬉しかった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫