《MUMEI》
で、作戦は?
一方その頃・・
「とりあえず、全員特攻、各個撃破で良くない?」
軽く自己紹介した後、そんなことを言うエミ。
「何を考えてるんだか・・」
「却下ですね。」
「流石にそれは・・」
「先輩、真面目に考えろ。」
「・・・・・・・」
全員から意見が却下された。
「えぇ〜・・・」
不満げな声をあげるエミ。
「とりあえず、彩とごまを押さえてからじゃないかな?」
バンプが作戦を考え始める。
「そうですね・・後、レイさんに関しても何かしらの対応を考えておくべきだと思います。」
バンプの意見に付け足す式夜。
「う〜ん・・レイってどれくらい強いんだろう?ジュレイド、教えてくれないかな?」
「そうだな・・俺だけだと、多分負けるな。式夜ならいい勝負だと思う。」
参考になるかわからないと前置きし、答えるジュレイド。
「そっか。だとすると・・式夜に相手してもらうのが妥当か。」
納得したように地面に図を書くバンプ。
彩詩、ごま→ハンド、自分
レイ→式夜、琴
狩月、ボンカー、想花→エミ、ジュレイド
「これで良い?」
「ふむ・・堅実な作戦だが・・少々面白味に欠ける。」
とハンディングが口を挟み、図を描く。
彩詩、ごま→ジュレイド、琴、エミ
レイ→式夜、自分
狩月、想花→バンプ
「こんな組み合わせも面白いと思わぬか?」
「確かに・・ですが主人とごまを押さえ切れるか・・」
図を見て疑問を口にする式夜。
「そうだな、彩詩さんはどのくらい強いかは知らねえからどうとも言えないけど、ごま相手は魔法使い系の火力が必要だろ?」
午前中の訓練を思い出しながら口にする琴。
「う〜ん・・ハンディング、レイの相手しながら支援できないか?ごまの足止め程度で十分だと思うけど・・」
「解った。」
頷くハンディング。
「んじゃ、俺とそこのハンディング・・・だよな?でごまって奴を足止めして、その間に彩詩さんを倒して・・で良いのか?」
「そうそう、そんな感じでお願い。」
ハンディングが示した役割分担で戦うことの決める。
「とりあえず、私は暴れてればいいんだよね?」
エミが最後に呟く。
「・・・・・・・まぁそれでいっか。」
バンプが苦笑する。

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