《MUMEI》
ヒカリ
そして

中のキラキラした物を

私に振りかけた。

「ほら、これでもう痛くないでしょ?」

「あ‥ほんとだ‥」

イタミは

消えていた。

「ありがと、ラロ」

「どう致しまして♪」

「あ、ねぇ、今の砂‥何?」

「魔法の砂だよ♪こっちの世界ではお薬みたいな物かな」

「マホウの砂───って、もしかしてヒカリ?」

「うん。月の光には浄化の力があるんだ」

「凄い‥」

「他にも色んな光があるんだよ。えっとね〜‥」

ラロは

次々と

小瓶を出して机の上に並べた。

「これがさっきの月の光で、こっちは太陽。この2つは、虹と星。それから───」

「ねぇ、この黒い小瓶は‥?」

「あ、触っちゃダメ!」

「!?」

「それは人間が触っちゃダメなの」

「‥?」

「闇の光は魔界の住人意外が使うと大変な事になっちゃうんだ。だから──」

「う、うん分かった‥」

闇のヒカリ──

そんなのがあるんだ‥。

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