|
《MUMEI》 「──チョコレート足りないかな‥」 後は‥‥‥。 「──ねぇ」 「ハイッ‥！？」 「絵本知らない？」 「‥ぇ」 「昔あんたが読んでくれたやつ──‥昨日本棚から引っ張り出して──‥。知らない？」 「ハイ‥」 「そう──ならいいけど‥」 花禀様はすぐに、お部屋に戻って行かれた。 「──────‥」 思わず、ついてしまった嘘。 実は、花禀様がお捜しの絵本──‥僕が昨晩‥持ち出してしまったんです。 【ヘンゼルとグレーテル】 昔、花禀様に読んで差し上げたこの絵本。 ここに出て来るお菓子の家を作りたくて、奮闘しているんですが‥‥‥。 なかなか準備が進みません‥。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |