《MUMEI》 「何か隠してるのよね‥あいつ‥。ていうか秘密って何よ秘密って‥」 「ぁ──花禀様、材料の買い出しに行って来ても宜しいでしょうか‥」 「じゃあ、私も行く」 「ぇ」 「部屋にいても暇なのよね──。付いてく位別にいいでしょ? 夫婦なんだし」 「‥ぁ‥ハイ‥‥‥」 ──何だろう。 夫婦──というより、極親しい‥兄妹のような‥そんな気がしてしまう。 「──ほらっ、行くなら早く行きましょ」 「はい、花禀様──」 最近──本当によく花禀様の笑顔を見るようになった。 ──嬉しい事だ。 前へ |次へ |
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