《MUMEI》

J社長「人生の旅すがら、この腐りきった世の中の苦渋も、嫌というほど味わってきた…。」



ジャムおじさんは、車窓から遠くを見つめながら呟いた…。



独り言のように小さな声で…。



運転手「………。」



カツ丼マンは弱々しいその声に、何ら表情を変えることなく、冷静にハンドルを握り続けた。



J社長「古くから儂を知る者たちは、二種類の人間に変わっていったよ…。」



また唐突に語りだす…。



運転手「それは……いったい…?」



チラリとルームミラーを見やると、ジャムおじさんは深く溜め息を吐いた。

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