《MUMEI》
カケラ
「羽音〜」

「‥ん?」

「これ、なあに?」

「あ、それはね‥」

私は

ラロが持ち上げようとしていた小箱を下ろした。

「ね、開けてもいい?」

「うん」

私が頷くと

ラロは蓋を取った。

「わぁ、綺麗!」

「この小箱にはね、カケラをいれてたの」

「これ‥何の欠片?」

「ステンドグラス。落ちてたから、小さい頃に拾ってしまっておいたの」

「へぇ〜♪」

ラロは

珍しそうに言って

カケラを持ち上げると

窓から差し込む夕日に透かした。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫