《MUMEI》

結局‥助けてくれたのはサユリちゃんだった。





「ん‥ミヤちゃん帰らへんの?」

「ぁ──うん、ちょっとね」

「そか──。ほなまたな♪」

「うん、バイバイっ」





‥にしてもあいつムカつくッ‥。





「‥‥‥‥?」





そういえば‥‥‥お腹空いた‥。





「──よしっ」





お昼にしますか!





「っと‥‥‥屋上は‥この階段から行けるかな」





そうっ、今日兄ちゃんにお弁当作ってもらったのはこの為なのだっ☆





今なら屋上貸し切りだしっ。





「──よっ‥」





着いたぁ──。





「まだ帰ってなかったのかよ、お前」





ん‥?





今‥あり得ない声がしたんだけど。

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