《MUMEI》
チカラ
そこには

あの

コビト‥

お城のツカイがいた‥。

「何しに来たの‥?」

「王子を探しに来た」

「ここにはいないよ」

「嘘をつくな」

「な‥」

「白状しろ。王子はどこだ」

「いないってば!早く帰っ‥」

な‥

何これ‥っ。

「暫く動きを封じさせてもらう」

「何で!?」

「騒がれては困るからな」

「‥魔法使ったの‥?」

「ただの力試しだ」

「ぇ‥」

「お前は自分の力で我の呪縛を解けるのか」

「何言ってるの‥?」

「我ら魔界の種族に人間ごときが敵うまい」

「っ‥」

チカラ‥

私には

そんなものないけど‥

でも‥

ラロを助けなきゃ‥。

「ボクは帰らないよ」

「ラロ‥っ出て来ちゃ駄目だってば!」

「やはりそこにいらしたか、王子」

「やめて!」

私は

叫んだ。

「!?」

辺りが

真っ白になった。

コビトは

もう

いなくなっていた。

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