《MUMEI》

「こんな事、僕…克哉さんに全部話してしまって…」

そう言うと泣き出してしまいそうなくらいテーブルに突っ伏してしまった。

「大丈夫だアキラ、全て話してくれて嬉しいよ///」
「僕の事…嫌いになったりしないかな…って…」

嫌いになる?

そんなワケが無い。

「寧ろ、凄く好きになってしまったぐらいだ」
「そんな///」

アキラはとてもいい子だが、いい子過ぎてどこか人間らしい所は無いだろうかと思っていた。

テーブルに置かれたアキラの手に触れると、その細くしなやかな指を撫でる。

「ん…///」

若いからなのか、それとも彼が美しいからなのか、彼の手は触れているだけで心地よくなってくる。

「克哉さん…コーヒーの香りがする」
「さっき…飲んでいたからかな」

彼とキスをすると柔らかな舌が触れ合った。

「コーヒーなら、キミも酔わないだろうから」
「…うん///」

彼の腰の辺りに手を伸ばすとイスを移動させ、彼に近づいていく。

「…ぁ…ん///」

彼はくすぐったそうに身を捩ったが、その反動で一気に彼の身体を抱き寄せた。

「ゃ…くすぐった…ぁ…ぃ///」

もうイスなんか関係なくなって彼の身体を抱いて支え、そのまま膝をついて床に彼を押し倒した。

ガタッ…

「痛っ…」
「すまない…ん…///」

彼の背中に腕を廻すと、着ていたシャツの中に手を入れていった。

「ひゃっ、くすぐった…ぁ…ちょっ…克哉さん///」

そのシャツをまくり上げて半分ほど脱がすと、昨日の晩に使ったロープで彼の手首を部屋の柱の所に縛り付けた。

「やっ…ッぁ///」

柱に縛り付けられた姿のアキラはとても美しく、瞳を潤ませて恥ずかしがっている姿はとても扇情的だった。

「私も、イジメるのは好きなのでね…」
「ぅ…僕も…イジメられるの…好きです///」

彼の履いていたジーンズや下着を脱がしていくと、その中には昨日の痕がくっきりと付いていた。
  

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