《MUMEI》

「──ただいま──」

「お母さんっ!」

「?」

「お願いしますッ! ケータイ買わせて下さい!」

「ど‥どうしたの? 急に──」

「ほ‥‥‥ほらっ、ケータイってあると便利だしさっ? 何かあった時とかにも──」

「何かあった?」

「‥ぇ」





‥バレた‥?





「‥えっと‥」





まさか幼稚園の時の泣き虫野郎が不良になってたなんて‥‥‥言えないよね‥。





サユリちゃんの事ならまだしも‥。





ここは‥‥‥頼み込むしかない‥。





「──お願いしますっ!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫