《MUMEI》 アオゾラ「ラロ、離れちゃ駄目だよ?」 「うん♪」 ラロは 私のコートのポケットから ヒョコッと顔を出して クスクス笑った。 「あっ、羽音、見て!」 「?」 ぁ‥ 綺麗なアオゾラ‥。 凄く 透き通った空。 吸い込まれそう──。 「羽音、早く早くっ。行こっ♪」 「うん」 私は ゆっくりと 歩き出した。 前へ |次へ |
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