《MUMEI》
絶たれた希望
「やっぱりそうか」


俺の言葉に弘也は顔色を変える事は無く


怯むどころか


鼻で笑った。


「忍の恐ろしさは知ってる、…だろ?」

「あぁ。昔顔と腹殴られたからな」

「じゃあ、…」

「でもそれは、変態親父の命令だったからだ」

「也祐を侮辱するな!それに俺を監視するのだって、也祐に言われたからだ!」

「だからって、仕事を、春日家の現当主を放って来るとは思えない。

それに、あいつがお前に会いに来るのはたまにだろ?

…だったらバレなきゃいいんだよ

お友達の為にも、な?

簡単だろ?」

「…っ、今更、今更何で俺にこだわるんだよ!」


手も足も出ない俺は


悲鳴に近い大声を出していた。


「お前が悪いんだよ。勝手にうろついて、俺の目の前に現れたりするから。

男慣れした、やらしい身体してたから。

本当は、変態親父が死んだ時にもらうはずだったのに、執事が邪魔したんだ。

一度は諦めたのに…
…また、…もっと俺好みになってるなんてな。

やっと、俺のだ。

俺のモノだ。

さぁ、呼べよ、俺の名前を!様付けでな!

ハハハハハハ!」


狂ったような笑い声の中、俺の服が脱がされていった。

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