《MUMEI》

「ぇ‥‥‥」





おかしく‥‥‥ない‥かな。





変わるのは‥当たり前‥‥‥かも知れないけどさ、イズミは‥‥‥変わり過ぎてない‥?





あの頃のイズミはさ──もっと‥素直だったよ。





泣き虫だったけどさ、素直だったよ。





側にいるとさ、楽しかった。





まっすぐで、頑張り屋で──そういうあんたが──羨ましかった。





あんたみたいになりたい、って思った。





──憧れ?





上手く言えないけどさ、何か──あんた見てると‥いいな、って。





でも‥今のあんたは──‥。





何か‥遠くなったっていうか‥。





何でかな──‥近寄りにくいよ‥。

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