《MUMEI》

ラルンは病室のベッドに塁羅を寝かすと、棚から注射器を出し薬を入れると塁羅の腕に刺した。


「勳羅はあなたに強くなって欲しいと思っているんです、でもこれではあなたの寿命を縮めることになる。

実際あなたの寿命は定まってはいませんが、あまり無理をしないでください」


ラルンは愛おしそうに塁羅のおでこを撫でた。


ラルンは塁羅の怪我を治していき、腕に点滴を刺した後何があったのか塁羅の記憶を見た。


「あなたは、いつ救われるのでしょう。あの過去(くるしみ)からあなたを救ってあげたい」


ラルンは気を失っている塁羅を寂しげに見つめた。


でも
命令なしでは…私は…

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