《MUMEI》
コンパクトベッド。
この国の女の子って、可愛いけどまるで子供みたいな体型で…なんていうか顔だけ老けた小学生が歩いてるみたいなんだよね。

そこにきてさくらは珍しく大人な体型で…きっとあんなにバストも大きいと、この国ではきっとあまりブラジャーのバリエーションも無いんだろうな…。

だからこんな下着しか無いんだ…こっちにだったらこんなサイズいっぱいあるのにな。


ジャパニーズスタイルのクローゼットの中にあった服を片付けると、ちょっとスペースが空いたんでそこら辺にあったものも収納すると部屋がちょっとすっきりした。



「何してんの?」
「あ、クリアァウェーです。」
「片付けたの、ダンケ(ありがと)」
「ビッテシェーン///(どういたしまして///)」

風呂から上がったさくらは、綺麗に黒くて短い癖っ毛がしっとりとしていて、Tシャツは大きな胸で押し上げられていて、さっきは隠していた白い足が短いパンツからすらりと伸びていた。

あれ…さっきより子供っぽく見える。

きっと子供のような服を着ているから…それか風呂上がりだから頬がピンク色になって肌も綺麗に見えるからかもしれない。

それが妙に色っぽくて…チラチラと見てはドキドキしてしまう。

「あー…ぼッくは…///」

そんなさくらと、こんなに近くに居られるなんて…。

とても嬉しくて、今すぐにでも彼女を抱きしめたいくらいだった。

「あー…そうだそうだ…」
「ん?」

僕が美しいさくらに魅入っていると、さくらが突然二つ敷いていたミニマムベッドの片方を掴むと、ズルズルと引きずっていって、ドアの向こうまで押し出してしまった。

「え…ナゼです?」
「お前こっちね、風呂は適当に入っていいよ」

そう言うとさくらは僕のリュックをそのベッドの上に放り投げ、僕を部屋から追い出すとアクビをしながらドアを足で蹴って締めていってしまった。

「……」

まぁ…そうだよね。

これで満足しなきゃ。

だって家に上げてもらっただけでも、僕は彼女に認められたって事なんだから。

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