《MUMEI》
ココロ
「羽音、今日はありがと♪」

ラロは

満足げに笑った。

それを見て

嬉しくなった。

「また遊びに来てね、ラロ」

「うん♪」

ラロは

私の肩から

飛び上がった。

そして

杖を振った。

「わ‥!?」

眩しくて

思わず目をつぶった。

「─────?」

目を開けると

もう

ラロの姿はなかった。

「バイバイ、ラロ」

何でか

寂しくはなかった。

また

来てくれるって

そう信じてるから。


ココロは

ずっと

側にいるはず。

だから

寂しくはないよ。

また遊ぼうね

ラロ‥。

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