《MUMEI》
メグリアイ
この日

私は

空を見ていた。

草の上に寝転がって

流れる雲を眺めていた。

「ふぁぁ‥」

眠たくなるなぁ‥。

「──羽〜音っ♪何してるの?」

「!?」

妖精が

私の顔を覗き混んでいた。

「ラロ‥!」

私は

思わず叫んだ。

だって──

ほんとにビックリしたから‥。

不思議なメグリアイ‥。

それは

偶然じゃなくて

きっと

運命なんじゃないかって

そんな風に思う。

「羽音っ遊ぼ♪」

「うん」

私は

妖精を肩に乗せて歩き出す。

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