《MUMEI》

声と同様、顔もどこか寂しそうで孤独に見えた。

そういえば
ユリウスは
テオルスさんのこと…


「あのテオルスさん、消えてないってどういうことですか?」


「テオルスで良い、魔王陛下」


テオルスは雹里を見た。


しかしテオルスの目はあまりにも冷たく、それでいてやはり寂しそうだった。


雹里は言葉を失ってしまった。


どうして
こんなにも
寂しい目を
しているのだろう

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