《MUMEI》 ──そう。 小百合ちゃんとは──半年しか遊べなかった。 親の仕事の都合で、あっちこっち行ってたらしい。 「ぁ、そや──井之上君のカバンはどないしたらええかな‥」 「イズミの‥?」 イズミのカバン‥。 「私届けるっ」 「ぇ」 「ありがとね小百合ちゃんっ」 「おい京っ、出かけんのか?」 「すぐ戻るから!」 ──何でかなんて分かんない。 ただ、アイツにこれ届けなきゃ、ってそれだけだった。 もう、あんなとこ行くもんか‥って思ってたのに。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |