《MUMEI》

「──おはよー‥」

「おはよっ! て──あちゃ‥エラいヘコんどるなぁミヤちゃん‥」

「ぃゃ、ね‥」





何か気分的にヤバいっていうか‥。





「──────‥」





これが青春‥って奴?





「ぁ‥‥‥イズミはっ!?」

「井之上君やったらもう来とるで? さっき教室から出てってもうたけど──‥」

「出てった‥?」

「うん‥どこ行くんか訊いたんやけど答えてくれんかってん」

「マズッ‥」

「ミヤちゃん‥? ちょっ‥」

「ごめんっ、ホームルームまでには戻るからっ!」





あいつがいる場所っていったら‥あそこしかない‥。

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