《MUMEI》

変なの──。





あんなヤツ好きになるなんて。





私──どうしちゃったんだろ。





でも‥‥‥好きなんだ。






何で‥?





‥似てる‥から‥?





あいつが‥私に似てるから‥?





「──京──眠くねーの?」

「兄ちゃん‥」

「珍しーなぁ、こんな夜中まで起きてんの」

「‥ぇ」





もう1時半‥!?





「井之上の事だけどさ?」

「ぃ‥」

「たぶんさ、フツーにしてりゃ大丈夫だと思うな」

「どう‥いう風に‥?」

「あんまし気ぃ遣わねーでさ、いつもみてーにしてりゃいーって事」

「でもイズミ‥ほっといたらまた‥」

「ま、やりてーようにやらしてやれよ」

「──────‥」

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