《MUMEI》
一章:出逢い
彼は辛そうに眉間へ皺を寄せてボクの腕から手を離した。
「救急箱は?」
ボクから顔を逸らし、静かに問い掛けてくる。
先程までの様子とは打って変わり、淡々と感情の伺えぬ冷たい視線をボクに向けてきた。
君は誰なんだ、と聞きたい想いを抑え、ボクは大人しく壁際の棚を無言で指差した。


 斯くしてボクと彼は衝撃的な出逢いを果たすのだった。


出逢い/END

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