《MUMEI》
「‥‥‥ぁーめんどくせー‥」

「──おはよっイズミ♪」

「‥！？ 何でいんだよお前」

「昨日兄ちゃん言ってたでしょ？ お弁当持って来たの」

「‥何で部屋の真ん前に来んだよ」

「せっかくカレカノごっこやってんだからさ、一緒に行こっかな〜なんて」

「‥バカか」

「ちゃんとそれらしくしとかないと怪しまれるよ？」

「‥ちッ、めんどくせー」

「ちょっ‥待ってよイズミ〜」

「‥ベタベタすんな気色悪ぃ」

「何さ、自分から言い出したんじゃん『付き合えよ』って」

「学校だけで十分だろ」

「分かんないよ？ あいつらいつどこで見てるか──」

「‥‥‥うっせぇ。行くならさっさと行くぞ」

「ぁ‥待ちなよちょっと──」

前へ |次へ
作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する
携帯小説の
無銘文庫