《MUMEI》
着替え終了
「そうよね。いきなり私が来たら、びっくりするわよね」

「いや、それもあるけど何かここに慣れてるし。あと、強いし。それに…」


(何か引っかかるような…)


とにかく気になる事が多すぎて、俺はうまく言葉が続けられなかった。


「じゃあまず私が何でこんな格好でここにいるからから、説明するわね」

「お願いします」

「じゃあもうそっち向いていい?」

「あ、はい。すみません」


俺の着替えは既に終了していた。


当たり前だが、弘也の服は俺に合ってはいなかった。


(下着新品だったのは良かったけど…)


特に、初めてはくトランクスはスースーして変な感じだった。


(守も拓磨もよく我慢できるな)


二人はいつもカラフルで可愛い柄のトランクスを履いていた。


ちなみに、俺も含めた他の男の知り合いは、皆ボクサーパンツを履いていた。


「志貴ちゃんが見たらきっと怒るわね」


サイズの合っていない服を着た俺を見て、志穂さんは苦笑していた。


(服より下着が問題とは言えないよな)


俺も苦笑し


説明を聞く為に、志穂さんと向かい合わせになるようにソファーに座った。

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