|
《MUMEI》 志穂さんの説明と確認志穂さんの説明はわかりやすかったが、聞いてるうちに、俺は、開いた口が塞がらなくなって 最終的に、かなり間抜けな顔をしていたと思う。 「ええと、じゃあ、ここは志穂さんの結婚前の職場で、特にこのコテージは志穂さん担当で?」 確認する俺に、志穂さんは頷く。 「で、結婚してからもこのコテージ使う時には呼ばれて、掃除とかしてて、今回も…と?」 「うん、そう」 (まぁ、この辺まではあり得る話かもしれないな) 問題は、この後だった。 まず、仕事中の志穂さんに、祐から連絡が入る。 内容は 『暇つぶしに明皇の文化祭行ったら、ストーカーっぽいのがチラホラいるんだけど…ボコっていい?』 というもの。 これは、実際、志穂さんの携帯を見せてもらった。 ちなみに何故祐がこんなメールを志穂さんに送ってきたかというと 一度、祐が感情のままに喧嘩に空手を使った事があり 相手を病院送りにしたから、らしい。 それから祐は反省し、手加減を覚え 万が一、本気を出すような時はその状況を志穂さんに報告し、許可を得る事にしたらしい。 「で、今回は許可を出したと?」 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |