《MUMEI》 5話 好きで嫌いで。「京──ちゃんと食わねーとさぁ、ヤバくね?」 最近、兄ちゃんが毎日私にそう言ってくる。 「アイツと上手くいってねーの?」 「ぃゃ──そうでもない──」 家でも、学校でも、ずっとボーッとしてばっかいる私。 「行って来まーす‥」 何か、抜け殻みたいだ。 「‥‥‥イズミ‥」 あれ‥‥‥何気にあいつの名前呼んでるし‥。 「〜〜〜〜〜〜‥」 あいつはマジじゃないんだってば‥。 考えたってしょうがないじゃんっ‥。 「──よしっ‥」 決めた。 今日はあいつのとこ寄らないで行こう。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |