《MUMEI》
壱:美しく可憐に
立てば芍薬

座れば牡丹

歩く姿は百合の花

そんな美しい少女がおりました。
彼女の名前は、春日部百合。
その少女に近づく黒い影――――。

「今日こそ覚悟!!春日部百合!その命頂戴する!」

百合が振り向いた瞬間、彼女の白い頬に弓矢が霞む。
彼女に似つかわしくない舌打ちをしながらその美しい漆黒の髪を揺らし弓矢が来た方に声をやる。
「またですか!爽哉!」
すると、どこから来たのか高橋爽哉の顔が後ろにある。
「…本当、死ねば良いのに」

ニコリと笑いながら百合が放つ。
爽哉は、応えた様子もなく当然と言うように言い返す。

「俺は、死ねないね。お前の命を頂くまでなぁ!」

「「このくそ爽哉!死ぬのはてめーだ!」」

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