《MUMEI》

「‥‥‥何見てんだコラ」

「ぅわあッ!?」





近い近いッ‥。





「‥‥‥もーちょっと待ってろ」

「へ‥?」

「‥‥‥もーちょっとしたら‥‥‥」

「──ここにいたのか2人‥‥‥」

「‥ぁ‥てめー‥」

「沢木君──」

「な‥何を‥してる‥?」

「へっ‥? ──!!」





ドンッ、とイズミを突き放す。





「沢木ッ‥違うからねっ‥!? ちょっと‥成り行きで‥」

「んん"ッ‥‥‥まぁいい‥‥‥とにかく‥」





沢木が、私に何かを差し出した。





「3年の先輩が拾って──教室まで届けてくれた。これで間違いないか」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫