《MUMEI》 「‥オイ、お前も何か頼め」 「食欲ないからいいや‥」 「‥いーから頼め。余ったら俺が食ってやる」 「はッ‥!?」 俺が、っ‥て‥‥‥それってあれじゃんッ‥。 「‥じゃあお前は苺のな」 「何で‥?」 「‥何となく。お前が選ばねーから。‥他のがいーなら言えよ」 「ぃゃ、いいデス、それで‥」 どうせ他の選んでも‥私のお小遣い危うくなるのは変わんないし‥。 「500円かぁ‥」 今月はケータイ買った分かなり引かれてるからなぁ‥。 いいけどさ──こいつが喜んでくれるなら。 前へ |次へ |
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