《MUMEI》

秀皇大学の攻撃。


「1本行こう!!」


「おぅ!!」


麻倉の代わりに入ったセンター。


彼はバランスがよくゲーム作りも上手い。


フィールダーを上手く使い、


ずらしから川上と鈴木の
1対1を作り出した。


(エースが負けっぱなしじゃマズいだろ?)


(わかってんじゃね〜か。)


川上はステップから、


(やべ…)


回旋を使い鈴木を抜き去る。


シュートに備え位置どりをしていたキーパー奥本。


彼の位置どりは完璧だった。


しかし、


腕を振る川上。


その腕のリーチは長く、


打つタイミングを狂わせる。


そして、


「ナイッシュー!!」


手首を返し打たれた無回転ボールは奥本のリズムを狂わせ、


ゴールへと吸い込まれた。


(マズったな…)


3対2。


「…どんまい。」


「だからお前がそれ言っちゃう!?」


「モジャ!!
ボー…」


「だぁ〜!!
わかってっから!!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫